4月の俳句

4月に詠んだ句。【】はテーマ?です。
(深夜の二時間作詩は「」内がその時々のお題です)

春暑し犬に手をふる選挙カー

春の月きいろいM字の口になり

【青春18きっぷの旅】
ぴちぴちと穀雨のはぜる車窓かな
春眠のひと跳ね起きてお詫びする

【廃墟 ニ 春来レバ】
廃園のアネモネ摘むや昼の月
桜しべ降る錆びついたきみの脚
目借時ねむれるひとのねじを巻く
春光に満ちて濡ればむ硝子の目

 

【深夜の二時間作詩】
「と、少女は言った。」で終わる作品」
春昼 これは秘密、と、少女は言った。

「吾輩は猫である」
花散るやきみのうなじを舌で梳く